今日は明日の物語シリーズ

「銀のトビラを開くアヴァロン・セレスタイト」

「ありがとう」 こう繰り返し頭を下げる老女に、「いえ、神々にお祈りをする手伝いをするのがわたしたち神官の仕事。こちらもお役に立ててうれしかったですよ」 小礼拝堂の前で神官長の孫娘で次期神官長のゼフィは老女の手を握る。 神殿で働くぼくら神官の…

今日は明日の小話その2

「つかまえた!」右目に眼帯をつけたあたしのふたごの兄、ジャスは石畳が美しいノックスタウンの商店街で、オッサンの首根っこつかんだ。若干はげちらかしている小柄な男はジタバタと両手両足を上下に動かしている。しかし、ジャスが腹を地面につけて、その上…

今日は明日の小話その1

晴れ晴れとした太陽の下、あたしたちはヴァリサイト領アイロンシティで有名なカフェのテラス席にいた。石造りの町並みはこの街の歴史を感じさせられる。「ねえ、ジャス? まだ決まらないの?」「ん……。ちょっと待って。ボクはこのキングパフェの……イチゴ…