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小説
  • 同人誌「恩知らずの闇子さん」第一話試し読み

     梅雨の季節だというのに、今日一日、ぽかぽかの天気になりそうな朝のことでした。 わたくしは、通学するため、バスを待っていました。だんだん陽気になっていく空に、思わず大きくあくびをします。後ろで並んでいる数人のサラリーマンも眠たそうに目をさす…

  • 「冷血の鏡子さん」

    「あれ。どこいったっけ」 私は夫からもらったピアスを探す。さりげなく揺れるエメラルドがついた小さな小さなピアスだ。大好きな夫からもらったピアス。とっておきのとき――例えば、夫とのデートの時とか――に付けようと思っていたピアス。 今日がそのデ…

  • パイロット版「恩知らずの闇子さん」その2

    「北条さん、ごきげんよう。如何お過ごし?」 後ろから、髪の毛を美しく整え、メイクをバッチリ決めたクラスメイト、城鳥蓮華が高笑いしながら、背中を叩き、通り過ぎた。「城鳥さん……。どうも」 月曜の朝という一番嫌いで憂鬱な時間帯に、こんな高笑いを…

  • 「銀のトビラを開くアヴァロン・セレスタイト」

    「ありがとう」 こう繰り返し頭を下げる老女に、「いえ、神々にお祈りをする手伝いをするのがわたしたち神官の仕事。こちらもお役に立ててうれしかったですよ」 小礼拝堂の前で神官長の孫娘で次期神官長のゼフィは老女の手を握る。 神殿で働くぼくら神官の…

  • 「夢のレストラン」

     私は古ぼけて暗い印象の「夢のレストラン」という看板がかかっているシケたレストランのドアを開けた。「いらっしゃいませ」 店内は薄暗い照明の真ん中に椅子が三つだけ並んでいるカウンター席しかなかった。奥にはコック帽にコックコートを着たこざっぱり…

  • 春風にのってきたサザンクロス

     爽やかな日差しの中、あたしは風を切りながら深い森を越えようと、愛用のホバーボードで宙を駆けていた。 若干、暑く汗ばんできたので、川の上を滑るように飛ぶことにした。水しぶきが冷たい風と共に足にあたり、とても涼しい。 気分がとても良いので、思…

  • 異端者~彼女の行方

    後ろから鈍器のようなもので殴られた。目の前に星が飛ぶ。いくら残業でいつもより退社が遅かったとはいえ、油断していたのが悪かった。月明かりが明るかったのも尚更油断を促していた気がする。次にわたしは自分のバッグが引っ張られる感覚を覚えた。とっさに…


同人誌・イベント情報
読み物
  • サークル提出小説の反省文

    私はとある文芸サークルに入っています。で、今度、サークル誌を出す予定でして。個人の同人誌だと勝手に反省文をあとがきとして書くのですが、サークル誌なので、ちょっと無理。ということで。ここに書き終わったあとに思ったことを徒然と書いていきます。書…

  • 神喫反省会

    ネタバレ注意!!神喫の振り返り。発行して一年経ちました。過去に読み返してみての感想を徒然と書いたヤツに加筆しました。全体的にお説教臭い話だったな……と振り返り。最後のひびきの長セリフが長すぎた……と思うんですけど、あれを入れなきゃ、話が終わ…


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