履歴 「あれ。どこいったっけ」 私は夫からもらったピアスを探す。さりげなく揺れるエメラルドがついた小さな小さなピアスだ。大好きな夫からもらったピアス。とっておきのとき――例えば、夫とのデートの時とか――に付けようと思っていたピアス。 今日がそのデ… オレは冬休み間近の寒空の下、走りながら大声で泣いていた。道行く人々は呆れてオレを見ているだろう。しかし、オレはそんな人たちよりも自分の苦しい心を解放させたくて仕方がなかった。冷たい空気で張り付く喉に咳き込みながら、オレは誰も会いたくない一心… 「北条さん、ごきげんよう。如何お過ごし?」 後ろから、髪の毛を美しく整え、メイクをバッチリ決めたクラスメイト、城鳥蓮華が高笑いしながら、背中を叩き、通り過ぎた。「城鳥さん……。どうも」 月曜の朝という一番嫌いで憂鬱な時間帯に、こんな高笑いを… 「ありがとう」 こう繰り返し頭を下げる老女に、「いえ、神々にお祈りをする手伝いをするのがわたしたち神官の仕事。こちらもお役に立ててうれしかったですよ」 小礼拝堂の前で神官長の孫娘で次期神官長のゼフィは老女の手を握る。 神殿で働くぼくら神官の… 後ろから鈍器のようなもので殴られた。目の前に星が飛ぶ。いくら残業でいつもより退社が遅かったとはいえ、油断していたのが悪かった。月明かりが明るかったのも尚更油断を促していた気がする。次にわたしは自分のバッグが引っ張られる感覚を覚えた。とっさに… タイムスタンプを見ると、書き終わったのが2016年2月でした。私が25歳の時の作品になります。当時は、今以上に技術がないため、拙い作品です。ですが、今と変わらぬ情熱で書き上げています。「年齢によって感性が違う」「その時々にしか書けないセンス… ひびきは家のチャイムの音で目を覚ました。自身のベッドから起き上がる。再びチャイムが鳴る。ひびきは起き上がると、慌てて玄関まで走って行き、ドアを開けた。「ひびきちゃん、いくよ」扉の向こうにマスターとゆたかと聖子が手を振っていた。「いくって、ど… 私はとある文芸サークルに入っています。で、今度、サークル誌を出す予定でして。個人の同人誌だと勝手に反省文をあとがきとして書くのですが、サークル誌なので、ちょっと無理。ということで。ここに書き終わったあとに思ったことを徒然と書いていきます。書… ネタバレ注意!!神喫の振り返り。発行して一年経ちました。過去に読み返してみての感想を徒然と書いたヤツに加筆しました。全体的にお説教臭い話だったな……と振り返り。最後のひびきの長セリフが長すぎた……と思うんですけど、あれを入れなきゃ、話が終わ…
雑記
小説「冷血の鏡子さん」
パイロット版「希望探偵エス」
パイロット版「恩知らずの闇子さん」その2
「銀のトビラを開くアヴァロン・セレスタイト」
異端者~彼女の行方
五年後のあとがき
エピローグ「神様がいた喫茶店」
読み物サークル提出小説の反省文
神喫反省会
イラスト